2006年07月30日 [00:31] [管理人からのお知らせ]映画情報 

結末はレッドカード ジダン映画盛況、観客は同情

審判からレッドカードを示され、うつむきながらピッチを去るフランスのジネディーヌ・ジダン選手(34)…。サッカーのワールドカップ(W杯)ドイツ大会決勝戦での衝撃的シーンだが、皮肉にも、所属チームの試合での退場シーンが収められたドキュメンタリー映画が東京で単館上映され、大盛況となっている。「あなたは間違ってない」などと、観客は映像をW杯の退場に重ねあわせて同情的な声を寄せており、配給会社や上映予定の関西の映画館は、改めて“W杯効果”の大きさに驚いている。(福本剛)
 映画「ジダン 神が愛した男」は昨年4月、スペインリーグのレアル・マドリード対ビジャレアル戦でのジダン選手の動きを17台のカメラで追った作品。ボールを操る姿はもちろん、試合中の動作や表情、会話などを拾い集め、ジダン選手の心のうちに迫った。


 この試合でも、ジダン選手は試合終了間際、チームメートと相手選手がもみあった際、味方をかばおうと相手選手につかみかかり、退場になる。レッドカードにどよめく観客たち。同僚らに慰められながら、ジダン選手は静かにピッチを去っていく…。


 結末の皮肉な符合が話題を呼び、今月15日から単館上映された東京では1週間で観客6000人を集める盛況ぶりで、前売り券の販売もW杯前の倍増に迫る勢い。


 映画紹介のホームページも、今月上旬には1日2000件ものアクセスがあったという。


 東京では、観客に対して、ジダン選手本人へメッセージを送ろうというキャンペーンが行われたが、「信念を持って選んだのであれば、最後の試合のレッドカードは意味を持つ」「あなたのプレーは間違ってない。私もあなたのように生きたい」などと、W杯の退場劇について、ジダン選手への同情的な声が次々と寄せられているという。


 この過熱ぶりに、8月12日(大阪)を皮切りに上映を予定している関西の映画館も期待度をアップさせており、当初、9月公開予定だった神戸の劇場は8月12日への前倒しを決定したという。


 配給のシネカノンは「サッカーファンだけではなく、幅広い世代で集客しているようだ。ジダン選手の退場劇が連日報じられ、映画の結末が同じことも話題を呼んだ。10億円以上の宣伝効果はあると思う」としている。


【2006/07/29 大阪夕刊から】



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